不妊治療について、原因とチェック、検査方法と費用

※当サイトでは商品・サービス等のプロモーションを含みます。ご了承ください。

あまり閲覧されている方も多くない当サイトですが、サイトを開始してから初めて一週間前後も更新が滞る事になってしまいました。
最初は、1日1記事、その内2~3日に1記事位と更新頻度が下がってきましたが、IT・科学系を中心に旅関連や家庭菜園、ちょっとしたニュース記事なども書いていきました。

今回、本格的に不妊治療を始めた関係で更新が滞ってしまいましたが、その関係で色々調べたので、誰かの参考にでもなればと、情報をまとめてみました。

そもそも不妊(治療)とは?


不妊(ふにん)とは、健康な夫婦(カップル)が避妊をせずに性交を重ねているにも関わらず、自然な状態で一定期間(1年以上)妊娠に至らない状態の事を言います。

WHOや日本産科婦人科学会では、「1年以内に妊娠に至れない状態」と定義されています。
通常であれば、1年以内に80%、2年以内に90%の夫婦(カップル)が妊娠すると言われています。

日本で不妊に悩む夫婦(カップル)は、年々増加傾向にあり、5.5組に1組の割合と言われています。
その内、何らかの治療を受けている人は、50万人以上と言われています。

増えている原因の一端は、近年の晩婚化や昔とは違う社会や環境の変化、ストレスなどもあり、一概に原因が特定出来る訳ではありません。

不妊の原因は?


不妊の原因は様々ありますが、そもそも精子・卵子の有無や正常・異常、性交のタイミングが合っているか、妊娠までのプロセスが正常に進んでいるか、などなど要因になる箇所はたくさんあります。

不妊治療自体、近年知られてきていますが、原因は女性にだけあると思っている方がまだ多くいらっしゃいます。
WHO(世界保健機関)の発表によると、不妊原因が男性のみにある場合が24%、女性のみの場合が41%、男女ともにある場合が24%、不明が11%との事で、半分は男性にも原因があります。

男性側の原因

男性の不妊症の原因は、主に精子に関わる部分になります。
一例としては、以下の通りです。

・「無精子症」 … 精液中に精子がいない場合
・「乏精子症」 … 精液中に精子の数が少ない場合
・「精子無力症」 … 精子の運動量・運動率が悪い場合
・「精路通過障害」 … 精子を運ぶ精管に問題がある場合

この他、病名の付かないものや、例に挙げた中でも細かく分類されるものもあります。

女性側の原因

女性側の不妊の原因は、卵子の問題だけではなく、子宮関連など色々考えられます。
こちらも一例としては、以下の通りです。

・「排卵障害」 … 排卵が正常に行われない(ズレている)場合
・「卵管障害」 … 子宮と卵巣を繋ぐ部分が細くまたは閉塞してしまっている場合
・「子宮内膜症」 … 子宮内膜の組織が子宮内膜以外の場所に成育してしまう場合
・「着床障害」 … 受精卵ができても、胚が子宮に着床しない場合

これら一例の他にも原因がありますし、更に細かく分類もされます。

不妊のチェック


お子さんを持とうと考えている方、不妊に悩んでいる方、気になる方はチェックしてみて下さい。
2つ3つ程度でも当てはまる項目があり、お子さんを望まれる方の場合は、医療機関に相談に行ってみた方が良いかもしれません。

男性側チェック項目

【1】子供の頃、耳下腺炎(おたふくかぜ)などで高熱を出したことがある
【2】陰嚢を触れると、精巣(睾丸)が小さい、あるいは1個しかないようだ
【3】スポーツや遊びで、精巣(睾丸)を打撲したり、けがをしたことがある
【4】そけいヘルニアや停留精巣(睾丸)の手術を受けたことがある
【5】脊髄損傷をしたことがある
【6】ジーンズやブリーフなどいつもぴったりしたものをはいている
【7】ノートブックパソコンをいつも太ももの上に置いて使用する
【8】風俗で遊んだことがある
【9】おしっこをする時に、痛みや不快感がある
【10】精液に血液が混じる
【11】尿道から黄色いうみ(膿)みたいなものが出る
【12】性行為感染症(クラミジア、淋病、梅毒など)に罹ったことがある
【13】性器にかゆみ、発赤、水ぶくれ、いぼ、潰瘍などがある
【14】陰嚢から精巣(睾丸)を触れると、痛みがある、または熱っぽい
【15】体重は標準体重(BMI)*の範囲を外れて肥満、あるいはやせている
【16】喫煙の習慣がある、
【17】飲酒の習慣があり、酒量は多い方だ
【18】ホルモン剤、その他の薬剤を常用している
【19】覚せい剤や麻薬に手を出したことがある
【20】夜更かし習慣、あるいは夜間の仕事が多く睡眠不足である
【21】異性に対して興味(性欲)を感じない
【22】残業、出張、休日出勤などで肉体的、精神的に疲労気味である
【23】高熱、高圧、放射線、化学薬品類、危険物などを扱う仕事に従事している
【24】公害、環境ホルモンなどへの暴露、取り扱いが多い
【25】人間関係や仕事のストレスで体調が悪くなることがある
【26】メンタルケアを心療内科あるいは精神科で受けたことがある
【27】避妊が不確実だったが、妊娠させなかったことが3回以上ある
【28】糖尿病、肝臓、腎臓、内分泌などの慢性疾患の持病がある、あるいは既往歴がある
【29】健康診断で高脂血症、高血圧や糖尿その他の異常を指摘された
【30】最近、下痢や微熱が続いて、急にやせてきた

女性側チェック項目

【1】年齢は15歳以上だが、未だ初潮がない
【2】年齢は35歳以上だが、未婚または未妊である
【3】体重は標準体重(BMI)*の範囲を外れて肥満、あるいはやせている
【4】月経がいつも不順で、わりと毛深いほうだと思う
【5】乳首をつまむと白い液あるいはかす状のものが出ることがある
【6】ダイエットなどにより急激にやせたことがある
【7】スポーツ選手、又はスポーツを激しくやった、あるいはやっている
【8】喫煙の習慣がある、あるいはパートナーに喫煙習慣がある
【9】飲酒の習慣があり、酒量は多い方だ
【10】ホルモン剤、その他の薬剤を常用している
【11】覚せい剤や麻薬に手を出したことがある
【12】夜更かし習慣、あるいは夜間の仕事が多く睡眠不足である
【13】冬でもミニスカートや薄着でいる、あるいは冷え性である
【14】食べ物に好き嫌いが多く、偏食がちである
【15】家事や仕事がきつく、いつも肉体的な疲労感が残る
【16】人間関係や仕事の精神的ストレスで体調が悪くなることがある
【17】メンタルケアを心療内科あるいは精神科で受けたことがある
【18】月経周期(間隔)が不規則で、3ヶ月以上月経が無いことがある
【19】基礎体温を測っても、はっきりした高温相が無いか、あっても7日間以下である
【20】月経の量が多い、あるいは少なくなったと感じることがある
【21】生理痛(月経痛)が以前より重く感じる
【22】生理(月経)でもないのに時々出血する
【23】下腹部にコリコリと固いしこりを触れる
【24】性行為感染症(クラミジア、淋病、梅毒など)に罹ったことがある
【25】性交後、帯下(おりもの)が多い、色が黄色い、また臭うことがある
【26】性交後、性器にかゆみ、発赤、水ぶくれ、いぼ、潰瘍などができた
【27】性交後、足の付け根のところにしこり(リンパ腺の腫れ)ができた
【28】性交後、おしっこをする時に、痛がゆい感じがある
【29】オーラルセックス後、かぜでもないのにのど(咽喉)がいつも赤く、いがらっぽい
【30】人工妊娠中絶の手術を受けたことがある
【31】下腹部の手術(虫垂炎、卵巣嚢腫、子宮筋腫など)を受けたことがある
【32】排卵日頃に避妊が不確実だったが、妊娠しなかったことが3回以上ある
【33】性交体験はあるけれど、今までに婦人科検診を受けたことがない
【34】性的な関係を持ったパートナーが今までに5人以上いる
【35】異性に対して興味(性欲)を感じない
【36】母親、あるいは姉妹で不妊症の診断、または治療を受けた人がいる
【37】糖尿病、肝臓、腎臓、内分泌などの慢性疾患の持病がある、あるいは既往歴がある
【38】健康診断でいつも貧血、低血圧やその他の異常を指摘されている
【39】家族に糖尿病と診断された者がいる
【40】最近、下痢や微熱が続いて、急にやせてきた

不妊治療の方法


不妊治療の方法には、色々な方法がありますが、上にも書いた通り、女性だけではなく、男性にも原因がある場合がありますので、男女一緒に検査や原因究明をしていく事が大事になります。
※もちろん、検査方法は男女で異なります。

タイミング法

妊娠しやすいタイミングで性交を行い、妊娠の確率を上げていく方法になります。
女性は、基礎体温を記録し、排卵日を予測し、排卵日前に性交をする事になります。
排卵日の予測は、婦人科への通院などで精度を高める事ができます。

費用は、検査内容によりますが、数百円から一万円程度です。

排卵誘発法

排卵が起こりにくい女性向けの方法で、排卵をしやすくする「排卵誘発剤」と言う薬を使って、卵巣を刺激して排卵を促します。
その後は、タイミング法と同様です。

費用は、内服薬で数百円、注射などの場合は数千円になります。

人工授精

タイミング法などで妊娠が難しかった場合は、人工的に子宮内に精子を注入する方法になります。
男性の精子を採取し、直接子宮内に精子を送り届けて、妊娠のサポートを行う形になります。

精液採取を行うため、男性の協力がもちろん不可欠で、取り出した中から元気な精子だけを使用します。

費用は、1回あたり約1~3万円程度かかります。

体外受精・顕微授精

人工授精で妊娠できない場合や病気など他の原因がある場合に行う方法です。

男性の精子を採取するのは、人工授精と同じですが、女性の卵子も採取し、体外で受精させてから子宮に戻します。
正常な精子と卵子が採取できる場合は、この方法が有効な手段となります。

精子の状態があまり良くない場合は、顕微授精を行う事になります。
体外受精との違いは、体外で精子を直接卵子に注入して受精させ、受精卵を培養してから子宮に戻す点です。

費用は、原因・検査内容・方法などにもよりますが、約20~100万程度と高額になります。

最後に

今回は、今までの記事とは違う内容を書いてみましたが、誰かの役に立つ情報であれば、幸いです。

不妊治療は、近年増えてきているとはいえ、原因も様々ですし、男性も検査に協力的ではない場合もあります。
方法によっては、かなり高額な費用がかかってしまう事もあり、諦めてしまう方も多いようです。

ただ、方法によっては健康保険の適用範囲内に収まる事もありますし、各自治体が用意した助成金などもあります。
任意保険などでもサポート金が出るものもありますので、気になる方はチェックしてみましょう。

ちなみに、私が住んでいる横浜市では、男性不妊治療で最大15万円、女性不妊治療で最大30万円までの助成金がでますので、だいぶ助かります。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加