11月も下旬になると急に寒くなりますね。
トップの画像は、夏終わり頃に収穫した野菜たちです。
中々立派な感じで写真が撮れました(笑)
さて今回は、家庭菜園を始めようとした時、実際始めた時、色々知らない単語や用語が出てきますが、それらの簡単な一覧と説明を書いていきます。
始める時の参考になれば幸いです。
畝立て
畝立て(うねだて)とは、よく耕した土を10cm程度細長く盛り上げる事を言います。
主に畑で菜園をする場合に行う事で、プランター菜園の場合は、行いません。
行う理由は、通気性の確保と水はけを良くする事にあり、根が良く育つようになります。
水はけが悪い場合は、20cm位など少し高めに立てる事で、水はけが改善します。
化成肥料
化学合成的に製造された肥料の事で、植物や野菜などにとって重要な要素である、カルシウム・窒素・リン酸・カリなどの補給を目的としたものです。
よくホームセンターなどで「窒素:N/リン酸:P/カリ:K」の3大要素を配合したものが売られています。
注意しなければならないのが、化成肥料は速効性肥料とも呼ばれ、水に溶けやすく早く効く事が特徴なので、土が痩せていくのが早く、さらに化成肥料に頼る事になってしまいます。
苦土石灰
「くどせっかい」と読みます。
マグネシウムを多く含んだ石灰肥料資材で、酸性化した土壌を調整するため(phを調整するため)に使われます。
庭などで畑を作る際、良い土壌に調整するために使用します。
苦土石灰を混ぜ込んだ土壌は、1週間以上空けてから、堆肥や肥料を加えるようにしましょう。
石灰と堆肥などを同時に混ぜると、アルカリ成分と窒素成分が反応し、アンモニアが発生し、せっかくの栄養分が台無しになってしまいますので、注意が必要です。
尻腐れ
トマトやパプリカなどの実の尻部分が変色し、腐敗している事を言います。
これは、細胞中のカルシウム不足が原因で、窒素過多や高温期の水分不足などから発生してしまいます。
特に夏場で雨が降らない時などは、土壌が乾燥する場合がありますので、たっぷりと水をやる事をおすすめします。
どうしてもの時の応急処置としては、カルシウム製剤を葉面散布を行う事で改善する場合もあります。
尻腐れになった野菜の実は、食べないようにしましょう。
堆肥
「たいひ」と読みます。
落ち葉や樹木の皮、家畜の糞などなど、これらを混合し、発酵させた肥料が堆肥です。
畑を作る時や栽培の前に土壌にたっぷりと施す事で、土壌の中の栄養分を野菜などが九州しやすくなり、健全な野菜の育成に効果が期待できます。
連作障害なども改善がみられ、土作りをする上で最も重要な資材です。
追肥
「ついひ」と読みます。
植え付け後に成長度合いによって、施す肥料の事です。
育っている最中の野菜は、肥料の栄養の吸収が早いため、肥料を状況に応じて追加する必要があります。
タイミングは、野菜によって異なりますが、根に近い部分に施すと吸収されやすいため、効果が期待できます。
マルチング
畑の畝の表面をポリフィルムや敷き藁などで覆う事を言います。
これは、土壌温度の調整や雑草防止に役に立ちます。
また、雨が降った時の土の跳ね上げにも効果が期待でき、特に梅雨時期の土壌病害の防止に繋がります。
有機石灰
カキ殻などの貝類を粉末にした天然成分を使用した石灰の事です。
苦土石灰と同じく、酸性化した土壌の調整を行うために使用します。
苦土石灰と違い、アルカリ成分の溶出が穏やかで、それほど強い資材ではないため、施した後、すぐに植え付けが可能です。
連作障害
同じ野菜(同じ科など)を同じ場所で何年・何サイクルも続けて栽培する事で、その品種が好む養分が乏しくなり、逆に好まない養分が蓄積して生育障害が発生する事を言います。
ある野菜などでは、土壌に含まれる微生物が増えすぎて、伝染病が発生しやすくなる事も連作障害と呼ばれます。
予防するには、土作りと栽培する品目のローテーションが大事になります。
優良な腐植分を多く含む堆肥などを入れ、土壌中の微生物のバランスを整えて、phを保ちつつ、栽培を続けていく事で、連作障害を防ぐ事ができます。