仮想通貨に興味を持っているけれど、どこから始めればいいのか分からないという方も多いかもしれませんね。
仮想通貨はインターネット上での電子通貨であり、近年では多様な種類や取引方法が登場しています。
この記事では、仮想通貨の基礎知識から種類、取引方法などを詳しく解説いたします。
仮想通貨に興味がある方はぜひ読んでみてください。
目次
仮想通貨とは？
仮想通貨とは、インターネット上での電子通貨の一形態です。
仮想通貨は中央銀行や政府などの中央機関による発行や管理がなく、分散型のネットワークによって運営されます。
このネットワークはブロックチェーン技術を用いており、仮想通貨の取引履歴や残高を安全に記録し、改ざんや偽造を防ぎます。
ブロックチェーンは、取引データをまとめたブロックを連鎖させ、各ブロックに前のブロックのハッシュ値（暗号化された識別番号）を含める仕組みです。
これにより、ブロックチェーンは過去のデータの改ざんを困難にします。
また、多数のコンピュータ（ノード）によって共有され、同期されるため、仮想通貨は中央機関に依存せずに取引ができます。
主要な仮想通貨の種類
仮想通貨には多くの種類がありますが、代表的なものを紹介します。
ビットコイン（Bitcoin）
ビットコインは2009年に登場した最初の仮想通貨です。
ブロックチェーン技術を採用した分散型ネットワークで運営されており、上限が2100万枚に設定されています。
現在約1880万枚が流通しており、世界中で広く認知され、多くの取引所やサービスで利用されています。
ビットコインの価格は市場の需給に応じて変動し、2023年9月13日現在では約5,000万円です。
イーサリアム（Ethereum）
イーサリアムは2015年に誕生した仮想通貨で、ビットコインと同じくブロックチェーン技術を利用した分散型ネットワークで運営されています。
ただし、イーサリアムは通貨だけでなく、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行するプラットフォームでもあります。
スマートコントラクトは条件に基づいて自動的に取引を行い、信頼性を高めます。
イーサリアムの通貨単位はイーサ（Ether）で、現在約1,100万枚が流通しています。
イーサの価格は市場に応じて変動し、2023年9月13日現在では約37万円です。
リップル（Ripple）
リップルは2012年に誕生した仮想通貨で、ブロックチェーンではなく分散台帳技術（DLT）を用いて運営されています。
DLTはブロックチェーンと同じく取引データを分散して記録しますが、ブロックを作成しないため高速で効率的な取引が可能です。
リップルは国際送金や決済に特化したプラットフォームで、銀行や金融機関と連携しています。
リップルの通貨単位はXRPで、現在約450億枚が流通しています。
XRPの価格は市場に応じて変動し、2023年9月13日現在では約120円です。
仮想通貨の取引方法
仮想通貨を取引する方法は主に以下の3つがあります。
取引所
取引所は仮想通貨の売買を行うプラットフォームです。
仮想通貨同士や法定通貨（円やドルなど）との交換が可能です。
取引所には中央集権型取引所（CEX）と分散型取引所（DEX）の2つの主要な種類があります。
中央集権型取引所（CEX）
中央集権型取引所は仮想通貨の保管と管理を提供するプラットフォームです。
ユーザーは口座を開設し、入出金を行います。
中央集権型取引所は高速で便利ですが、ハッキングや不正のリスクがあることに注意が必要です。
分散型取引所（DEX）
分散型取引所はユーザーが自分のウォレットから直接取引を行うプラットフォームです。
ユーザーは自身の資産を完全に管理でき、セキュリティが高いですが、取引速度が比較的遅いです。
マイニング
マイニングは仮想通貨の取引データをブロックチェーンに追加するプロセスです。
マイナーはデータを検証し、複雑な計算問題を解決します。
成功すると報酬を受け取りますが、高性能なコンピュータと電力が必要です。
ビットコインやイーサリアムなどで行われています。
ステーキング
ステーキングは仮想通貨の取引データをブロックチェーンに追加するプロセスの一つです。
バリデーターは自身の仮想通貨をネットワークに預け、報酬を受け取ります。
マイニングより環境に優しく、技術的な知識が少なくて済みますが、一定期間ロックされることや罰金のリスクがあります。
イーサリアムなどのプルーフ・オブ・ステーク（PoS）ベースの仮想通貨で行われています。
仮想通貨の始め方
仮想通貨に興味を持っているけれど、どこから始めればいいのか分からないという方も多いかもしれませんね。
仮想通貨を始めるためには以下の3つのステップが必要です。
ウォレットの準備
ウォレットとは、仮想通貨を保管するアプリやデバイスのことです。
ウォレットには様々な種類がありますが、一般的には以下の2つに分けられます。
ホットウォレット
ホットウォレットとは、インターネットに接続された状態で仮想通貨を保管するウォレットです。
スマートフォンやパソコンなどのアプリやソフトウェアとして利用できます。
ホットウォレットの利点は、取引や送金が容易にできることです。
一方、欠点は、ハッキングやウイルスなどのリスクにさらされることです。
コールドウォレット
コールドウォレットとは、インターネットに接続されない状態で仮想通貨を保管するウォレットです。
専用のハードウェアや紙などの形式で利用できます。
コールドウォレットの利点は、安全性が高いことです。
一方、欠点は、取引や送金が面倒になることです。
取引所の選択
取引所とは、仮想通貨を売買する場所です。
取引所には様々な種類がありますが、以下の点に注意して選択しましょう。
扱っている仮想通貨の種類
取引所によっては、扱っている仮想通貨の種類が限られている場合があります。
自分が取引したい仮想通貨が取引所で利用できるか確認しましょう。
取引手数料
取引所によっては、取引や入出金に手数料がかかる場合があります。
手数料の高さや計算方法について事前に確認しましょう。
セキュリティ
取引所によっては、セキュリティ対策が不十分な場合があります。
取引所が過去にハッキングや不正などの被害にあったかどうかや、どのようなセキュリティシステムを採用しているか確認しましょう。
レビューや評判
取引所によっては、サービスの品質や信頼性が低い場合があります。
取引所のレビューや評判を調べて、他のユーザーの意見や経験を参考にしましょう。
取引の開始
取引所を選んだら、口座を開設しましょう。
口座開設には、本人確認や資金源確認などの手続きが必要な場合があります。
口座開設後は、法定通貨や他の仮想通貨を入金して、取引を開始できます。
取引では、自分の目的やリスク許容度に応じて、以下のような方法を選べます。
スポット取引
スポット取引とは、現在の価格で即時に仮想通貨を売買する方法です。
価格変動のリスクに注意しつつ、ホールド（Hold）やトレード（Trade）に適した方法です。
先物取引
先物取引とは、将来のある時点で仮想通貨を売買する契約を結ぶ方法です。
価格変動に関係なく利益を得られる利点がありますが、複雑な条件に注意が必要です。
スワップ取引
スワップ取引とは、仮想通貨の価格差を利用する方法で、価格差の分だけ利益を得ることができます。
アービトラージ（Arbitrage）に適しています。
仮想通貨の今後
仮想通貨はまだ発展途上の分野であり、今後も様々な変化やイノベーションが起こるでしょう。
レギュレーション
仮想通貨は法律や規制によって制限される可能性があり、各国の政策や態度が異なります。
国際的な協調や調整が必要になるでしょう。
インフラストラクチャー
仮想通貨は技術的なインフラストラクチャーに支えられており、新しいプラットフォームやサービスが登場しています。
技術の進化が続くことで、新たな可能性が開かれます。
ソーシャルインパクト
仮想通貨は金融の民主化や普及に貢献する一方、犯罪や乱用のリスクもあります。
倫理的な観点からも注意が必要です。
注意点
仮想通貨投資を始める前に、以下の3つの重要なポイントをしっかり押さえておきましょう。
リスク
仮想通貨投資は、価格変動やハッキングなどの高いリスクを伴う分野です。
投資を検討する際には、自身の目的やリスク許容度に合わせて、適切な資金管理とリスク管理を徹底しましょう。
また、仮想通貨に関する情報は正確かつ最新であることを確認することが肝要です。
インターネット上には誤った情報や詐欺的な情報も存在するため、信頼できる情報源や専門家の意見を参考にすることをおすすめします。
知識
仮想通貨は技術的な知識が必要な分野です。
投資を始める前に、仮想通貨の仕組みや特徴、種類、そして取引方法などをしっかり理解しましょう。
また、仮想通貨市場は常に変動しており、新しい技術やサービス、トレンド、ニュースなどが次々と登場します。
常に学習意欲を持ち、最新情報を追い続けることが成功への道です。
規制
仮想通貨は、法律や規制によって制約される可能性があることを理解しましょう。
自身が居住する国や地域の法律や規制について把握することは不可欠です。
また、取引所やサービスを選ぶ際には、それらが法令や規制に適合しているかどうかを十分に確認しましょう。
最後に
この記事では、初心者向けに仮想通貨について詳しく解説しました。
仮想通貨はインターネット上で取引される電子通貨で、ブロックチェーンやDLT技術によって支えられています。
さまざまな種類の仮想通貨が存在し、取引方法も多様ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
仮想通貨投資を始めるためには、ウォレットの設定や適切な取引所の選択が必要ですが、リスクや知識、規制に対する注意も欠かせません。
仮想通貨市場は成長中であり、今後も変化や革新が期待されています。
仮想通貨に興味を持つ方は、この記事を参考にしてスタートを切ってみてください。